よく見る「財務諸表、損益計算、貸借対照表」って何?

経営学
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以前、「損益計算書」を用いて関西大手私鉄各社の利益率を出しましたが、そもそも損益計算書とは何かって話ですよね。

今回は「財務諸表とは何なのか」を説明したいと思います!

はじめに:そもそも財務諸表とは

まず財務諸表について説明しようと思います。簡単に言うと、財務諸表とは会社の財政状態を利害関係者(株主や一般利用者など)に報告するための諸書類の事を言います。

主に2つの書類の作成が必要とされており、1つ目は利益決定に関する書類、2つ目は株主資本に関する書類の作成が必要になります。

つまり、「財務諸表」というのは何らかの表ではなく、会社の財政状態を示した書類のことをまとめて指していると言って良いと思います。これらの書類が無ければその企業の状態が分からないため、とても重要な書類だとも言えますね。

利益決定に関する書類とは??

なんだか聞いたことがない単語がたくさん出てきましたが、1つずつ説明したいと思います。
「利益決定に関する書類」というのは、その名の通り、企業の経営成績や、財政状態を表示する書類のことを言います。
この書類には、損益計算書貸借対照表というものがあります。この2つに関しては聞いたことがある方が多いのではないでしょうか?

上でも書いた通り、これら「損益計算書」と「貸借対照表」は企業の利益や財政状態を表す書類ということで、財務諸表の基幹部分をなすということで「基本財務諸表」とも呼ばれます。

損益計算書

損益計算書とは、一定期間(会計期間)における企業の経営成績を表した書類のことを言います。一般的に上から順に並べて足し引きする「報告式」が一般的です。

順に説明していくと、

売上高・・・商品などの販売よって得た金額が表示されます。

売上原価・・・販売した商品にかかった費用(仕入高、製造費など)が表示されます。

 売上高から売上原価を引くと売上総利益が算出されます。これは大まかに商品の仕入れ〜売却による利益で「粗利」もと言われています。

 そこから販売費・一般管理費を差し引きます。この販売費・一般管理費というのは広告宣伝費、社員の給与、減価償却費などの売買に関わる費用や、会社維持に関わる費用などが含まれています。

 それらを差し引いたものが営業利益というものになります。この営業利益は商品の販売益から販売費用などを差しひたものになるため、本業での収益力が把握できます。ココがマイナスだと本業で稼げていないというとになります。
 因みによく言う営業利益率というのはこの営業利益÷売上高で算出します。基本的には数字が高いほど効率よく稼げている事になり、有名な所ではキーエンスなどは50%という反則級の数字を叩き出してます笑

 その営業利益から営業外収益を足し、営業外費用を引くと経常収益が算出できます。
 営業外収益というのは本業以外かつ経常的に発生する収益の事を言い、有価証券の売却益、受取配当金、受取利息などが含まれます。

 逆に営業外費用とは支払い利息などが含まれます。
 経常利益は本業での利益とその他の利益を合わせたもので、その企業の稼ぐ能力を表していると言えるかもしれませんね。

 さらにここから土地の売却などで発生する特別利益、火災などによって発生する特別損失を加減すると税引前当期純利益が算出できます。税引前当期純利益は税を引く前の最終的な利益を表します。

 最後に法人税等を引いて当期純利益、最終的な利益を算出します。A列車で行こう3D では利益の40%〜50%くらいが税で持っていかれて6月の支払日に悲鳴をあげるのが恒例ですが、実際には30%前後みたいですね。

こういった順で損益計算書は構成されています。基本的には日本の企業で報告式を用いているのであればどの企業も似たような構成となっています。

貸借対照表

こちらは企業の財政状態を示したものになります。損益計算書は一定期間の成績を示すのに対し、貸借対照表は特定の時点での状態(決算日)を示しています。

貸借対照表の表示形式としては勘定式というものが多用されています。

勘定式というのは、簡単に言うと貸方借方(左右の項目)の合計金額が絶対に一致する表示形式で、借方(左側)に資産、貸方(右側)に負債と純資産を対象表示させる方法です。

簡単に図にするとこんなカンジ。

一般的には上から流動性が高いものから順に並べます。が、逆に固定的な物から並べる方法も実はあります。

資産の部
流動資産・・・現金、受取手形など、流動性が高いもの
固定資産・・・土地、建物、特許など、流動性が低いもの

固定資産には有形、無形がありますがその名の通りの意味で、有形は土地、建物など物理的に見えるもの、無形は特許権など、物理的には見えないものになります。

負債の部
流動負債・・・短期借入金、支払手形などのことを言います。
固定負債・・・長期借入金など、基本的には決算翌日から1年を超えてから支払う負債を言います。

ここで「固定」とか「流動」とか出てきて、どうやって判断するかなのですが、実は判断基準があって、「正常営業循環基準」というものと「1年基準」という基準が存在しています。これに関してはまた詳しく解説しますね。

最後に純資産ということで資本金、剰余金の表示があります。

資本金というのは、株主から払い込みがあったお金であり、事業に元手ともいえるものです。現在は資本金1円からでも設立は可能ですが、まぁ無理で、最低でも100万円は必要だと思われます(それでも結構厳しいと思います)。

こういった感じで表示されています。因みに損益計算書と同じく報告式の書類も存在し、その際は上から順に資産、負債、純資産の順に配列します。

株主資本等変動計算書

最後に株主資本等変動計算書についてお話します。株主資本等変動計算書とは、一定期間(会計期間)における株主資本(純資産の所)の変動をより詳しく一覧にしたものです。
もう少し簡単にいうと、利益の使い道を書いたものです。

この計算書が義務になった理由の一つとして、会社法によって株式会社は剰余金の処分をいつでも決定でき、株主資本の内訳をいつでも弄れるようになったから、というものもあるみたいですね。

もう金額を埋めるのは疲れたので簡易版です(笑)

縦が変動理由、横がそれぞれ項目になります。
例えば新株発行の欄を見てみると書き込みがある項目は資本金、資本準備金、資本剰余金、株主資本合計、純資産合計の部分に書き込みがあるともいます。
これは新株を発行した際、資本金に30万円、資本準備金に30万円払い込んだとすると、資本剰余金には準備金の30万を記入、株主資本合計と純資産合計には資本金と資本準備金の合計金額である60万円を書き込みます。
こういった具合に書き込んでいき、最終的に1年間の純資産内の動きを理由と共に表したものになります。他にも剰余金の使い道によってその企業の方針が何となく判ったりと、あまり知られていないものの重要な情報を含んでいることがわかると思います。

いかがでしょうか、簡単に「財務諸表」といっても主に3つあり、それぞれにとても重要な事が記載されていることが分かったでしょうか?
特に損益計算書や貸借対照表は企業の経営状態を直ぐに把握できるので企業研究などでも活用できると思いますよ♪

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