飛行船「スヌーピーJ号」を振り返る

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実は鉄道より飛行船が好きでした。

最近は全然飛行船を見かけなくなりました。というか、今の日本に有人飛行船はないんですけどね。

そこで2016年12月まで活躍した飛行船「スヌーピーJ号」を振り返ろうと思います。

京都係留地にて

スヌーピーJ号を飛ばす主な目的は保険会社「メットライフ」の宣伝でした。登場時は「メットライフ」として、途中から社名変更によって「メットライフ生命」へ、その際に飛行船のデザインも変更になりました。

ちょっと見苦しい写真で申し訳ないですが、同じく京都係留地で。
飛行船は日本中を移動するために、様々な場所を拠点としていました。また係留地の場所は毎回同じということは無く、この淀係留地の他に関西圏では淡路島、神戸空港なども係留地として使用され、毎回特定するのに追っかけまわした記憶が…(笑)

飛行船の運行を支えるサポートトラック。係留地にはこの2台のトラックと電話ボックスのような見張りボックス、1人の監視員が配置されており、24時間体制で見守っていました。雪が降れば積もった雪を落としたり、ガス圧の調整、重量調整など、かなり大変だったとか。

因みに係留地はルールと監視員の指示に従えば自由に見学が可能でした。また風が無い状態(ゴンドラが上がっていない状態)ならコックピット見学も可能でした。

飛行中

飛行中の分はあまり良い写真を残せてないんですよね…。

というのも大阪、関西圏は夏前に法定検査と台風から逃れるために南から北海道に移動する時と、冬前に北海道から南に移動する際の移動中に立ちよる形が多く、また自身が学生だったため思い通りに動けず、カメラを持っているタイミングで見れたことが少ないんですよね

電車撮るよりかはゆったりしていて撮りやすいですね、ただ意外と速いのと結構低空を飛ぶので最初はビビるかも。

神戸空港にて

神戸空港にて航空関連のイベントが開かれた際に一般公開がなされました。

この日は風が強くゴンドラが上がってしまって、コックピット見学は中止となりました。

まさかこの後メットライフが事業内容の変更を行う(=飛行船の終了)とは考えられず、あまり撮っていなかったのがとても後悔。

日本における飛行船史は、アメリカや本場のドイツに比べると細々としていたものの、世界最大の飛行船ZEPPELIN NT号による遊覧飛行、スヌーピーJ号などの広告用飛行船の活躍などによって常に日本の空に飛行船が存在していました。しかし、ZEPPELIN NT号を保有する会社の倒産、このスヌーピーJ号の運航終了によって2017年より日本の空から飛行船が消えました。

現在、エコロジーな乗り物のとして見直されている、という話を聞きますが、飛行機よりも遅く、船よりも定員数が少ない乗り物を選んでもらえるか、またヘリウムという高価なガスを用いて24時間体制で見守る必要がある少々扱いに困る乗り物を扱ってくれるか、という問題ですよね。

そこで研究が進められていたのが成層圏プラットフォームに飛行船を用いたり、災害時における指令拠点、地質調査など、人が立ち入ることが困難な場面での活躍方法の研究も進められていたそうです。

ただ広告宣伝としてはかなり強いインパクトを残しますよね。
おそらくそれを狙っての運航だと思いますし。また日本の空で優雅に飛んでいる姿を見てみたいものです。

※2022年3月31日より短期間ですが復活するみたいです。

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