[大阪メトロ]400系の簡易運転台はどこにいった???

鉄道情報
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従来の大阪メトロの車両には、構内(工場等)での効率性を考慮して簡易運転台というものが設定されていました。

6両編成については2両と4両、10両編成は5両ずつに分割が可能で、それぞれ上り側(1寄)からA編成、B編成と呼ばれています。2

簡易運転台がある妻面には他の妻面と異なり四角いライトが設置されているのが特徴で、大阪メトロ車両の特徴の一つでもありました。

また上記のような(数年に一回とは言えど)頻繁な連結を考慮してなのか、ここだけ半永久連結器ではなく自動密着連結器が設置されているのも特徴の一つです。

因みにですが、簡易運転台は鉄道ダイヤ情報4によると力行2段、制動3段の機能を備えているみたいですね。

このように、大阪メトロ内では30系から始まった簡易運転台ですが、最新鋭の400系には(現段階では)設置されていない模様です。

見てきた

400系については最近はほぼ毎日走っているので、以外に簡単に会うことができました。

そして従来通りの法則なら簡易運転台のライトが設置されている場所に向かって覗き込むと…

….確かにライトはなく、代わりに蓋のようなものがされていたました。

向かいの408-07号車も同様です。

単にライトを取っ払っただけの可能性もあるのですが(運転台自体はある?)、今年発売された専門誌、鉄道ファン1によると、ここの連結器は半永久連結器になっており、少なくとも分割併合は想定していないみたいですね。

そうするとやっぱり車体自体や設備の高性能化、効率化等で分割作業が解消できた感じなのでしょうか。

準備工事?

…と、言いましたがやっぱり蓋は気になります。

鉄道ファンに掲載されている形式図によると、これは”簡易前尾灯(準備工事)”と示されていました。

元から分割を行う予定であれば最初から設置する筈ですが準備工事にとどまっているあたり、分割は行わない予定でもし必要があれば設置する、という算段なのでしょうか。

30000Aにはついている

なお、昨年よりデビューした同じ路線を走る30000Aですが、こちらはしっかりと簡易運転台ライトが備え付けられています。

参考文献

1鉄道ファン2023-9 (株)交友社

2鉄道ピクトリアル 臨時増刊号8[特集]大阪市高速電気軌道(Osaka Metro) 株式会社電気車研究会

3OSAKA TRAFFIC LOG 第2号 交通サービス株式会社

4鉄道ダイヤ情報3 March2007 No.275 (株)交通新聞社

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