阪急阪神ホールディングスの2022年度第2四半期決算が発表されました。
前年度より大幅に改善!
2022年度第2四半期の業績は前年度ほ比較すると売上が約1500億円、営業利益が380億円、純利益が250億円の大幅改善となりました。
経常利益が営業利益を上回っていますが、これは持分法による投資利益(平たく言うと関連会社の利益計上)38億円を含む営業外収入58億円及び営業外費用51億円を計上した事によるものです。
セグメント別業績
セグメント別にみると、今年度は赤字セグメントが見られませんでした。なお、前年度まで赤字計上していたホテルセグメントは今年度より不動産セグメントに統合して報告されています。
ただし、詳細によるとホテル事業は今年度第2四半期決算では43億円の赤字を計上している事が明かされており、依然として厳しい状況が続いているみたいですね。
前年度同四半期では83億円の営業損失を出していた旅行事業が黒字転換とは凄いですね…。
理由として、宿泊療養施設の管理運営業務といった事業の受注増加、県民割支援のツアーが増加したことが挙げられています。
輸送人員は定期旅客が改善傾向、定期外旅客が厳しい状況か?
傘下企業である阪急と阪神電車の輸送人員ですが、最新データの2022年9月実績によると、定期旅客についてはコロナ直前(2020年1月)の約9割程度まで回復している事が分かります。
阪急ではラッシュアワーを中心に10両運転の削減、廃止等ダイヤ改正を行う予定ですが、やはり定期旅客10%減でも経営的には厳しいといった判断がなされたのでしょうか。
一方で、定期外旅客については阪神電車で約15%減、阪急は約20%台減を上限として推移している模様です。
なお同社は2023年3月時点で2018年度同月比9割まで回復すると想定しているみたいです。