昨日阪急の撮影会のお話をしましたが、その1週間前には大阪メトロの中百舌鳥検車場の撮影会に参加してきました!笑
中百舌鳥検車場はなかもず駅~新金岡駅間にあり、御堂筋線車両が所属する検車場。
敷地面積は100,000㎡で、規模感的には森之宮検車場や緑木検車場/車両工場と同じくらい。
ただ森之宮、緑木は工場施設込みで同等レベルという話なので検車施設と留置線だけでこの規模なのはさすが大阪の大動脈を支える検車施設です。
また検車場に隣接して教習センターと乗務所も併設されており、まさに御堂筋線の拠点的な場所でもあります。
ただ、検車場、車庫施設の殆どが地下にあるかつ滅多に見学会を実施しない為、謎に包まれた存在で、今回のような見学会はその内部を見れるなかなか貴重なものになります…!
ここから本題。
今回の集合は中百舌鳥検車場の社員食堂。
ここで注意事項の説明やヘルメットの配布がありました。
頂いた資料の中には10系、新20系、30000系の竣工時のパンフレットが入ってました。
準備が整うと、2つの班に分かれて検車場に向かいます。
まずは運転室体験ということで、車内を端から端まで歩きます。
お客さんが居ない(当たり前)なので、10両見渡せて爽快です。
こりゃぁ回送点検楽ですね!笑
いつもお客さんでいっぱいの御堂筋線車両が空っぽなのは違和感マシマシですね
1分程度ですが、順番に運転室に入って見学タイム
御堂筋線30000系は増備の途中でワンハンドルマスコンになりました。
黒基調の運転台でかっこいいです。
あまり見れない座席の後ろはこんな感じ。
運転モードと号線切り替えノブがありますが、自動モードがあるあたり、将来的にはATOにするのでしょうかね…?
乗務引き継ぎ時はちゃんと運転モード確認しないと大変なことになりますね?
続いて21系の運転台。
A配電盤が目立つ位置にあるのが新20系の特徴。
21系も全車ワンハンドル化されました。
2ハンドル時代は客室までガチャガチャ操作音が聞こえるのが印象的でしたが、改造されてからは全く聞こえなくなりました。
因みに展望はめちゃくちゃ良いです。
改造であのバブル感マシマシのデジタル表示はなくなり、30000系と同等のクールな雰囲気になりました。
あれはあれでギラギラ光っていてカッコよかったのですが、やっぱり視認性的にまずかったのでしょうか。
サイドビュー
続いてサイドビュー見学。
31系、21系の周りを1周します。
なお中百舌鳥検車場は紹介等で地下車庫として紹介されますが、厳密には留置線が完全な地下、検車施設は堀割された場所にあるので普通に日光が差し込みます。
似た例では鶴見検車場も同じ具合で、営業線ではみられない、日光の下での70系を見ることができます。
因みに中百舌鳥検車場も外(部外者でも立ち入れる場所)から検車施設に入出庫するシーンを見ることができます(洗車線もあります)。
電源供給
留置車の電源はこのような感じで取っていました。
目の前に750Vが流れてると思うと少しばかり緊張感が走ります。
形式の他に日立と書いてるあたり、制御機器メーカーで種類分けされてるのでしょうか?
台車をこんな間近で観察できるのはこのような機会だけなので貴重です。
vvvfインバータ装置
御堂筋線用30000系は増備の途中から制御機器メーカーが変更になりました。
30000系はまだ最新車両のイメージが強いですが、トップナンバー31-01が登場したのは2011年と実は10年越え選手です。
また、全駅に可動式ホーム柵が整備されたことによって、転落防止用の幌は取り外されました。実車の方から模型に近づいてきたのは嬉しい限り(?)
先も言いましたが10両編成はやっぱり長いですねー、、。
そして銀色の車体に赤色のラインがカッコいいです。
21系も置換の話がちらほら出てきているので、記録はお早めに。。。
10系カットモデル
30000系に置き換えられる形で引退した10系ですが、10系の中で最後までシルバーフェイス、メトロ最後の旧帯としての活躍してた1104号車のカットモデルが展示されていました。
この車両だけ最後まで警笛が阪急電車のような音だったのが印象的でした。
車番は大阪マラソンのイベントか何かの関係で1201になっています。
並び
一通り見て回ったところで前面の撮影会が始まりました。
31-22は桃山台行表示です。
なんば表示
入れ替え状態で撮影です。
西田辺表示
うん十年前の行先ですね…(笑)
一応西田辺には渡り線があるので折り返し自体出来ると思われます。
なつかしの梅田表示。
いつのまにか消滅した行先です。
実家のような安心感 千里中央行
30000系の梅田表示
タイミング的には31-01等は表示してたことがあるはずです。
臨時幕
白地に赤文字という特異さが良いです。
メトロは割とイベント列車中心に臨時幕を使っている印象があります。
最後に…
最後に案内されたのは随修場。
クレーンや屋根点検用の通路が設置されており、そこそこの規模の改修工事ができるらしいです。
随修場では21系03編成が5両ずつに分割されて展示されていました。
このような機会じゃないとみることができない簡易運転台の姿。
主に構内(工場内)でこちら側を先頭に動いてる姿を見ることができます。
模型鉄の自分にとってはとてもありがたいです…!
この線には電源が入っていない為、とても静かな空間が広がっていました。
ちなみに奥にチラッと見えているのが列車検査線。見た感じ何も入っていませんでした。
いつも電源が入っている車両ばかり見てきたので、このような電源を落として静かに休んでいる車両には独特の魅力があります。
随修場の見学で今回の撮影会は終了となります。
企画してくださった関係者の皆様、有難うございました!