京阪ホールディングスの第3四半期決算(~2020年12/31)の決算が発表されました。
前期と比べ大幅改善 15億円の赤字
第3四半期は2億円の営業利益(本業での利益)を確保したものの、これまでの累積もあってか最終的な損益は15億円の純損失となりました。
しかし第2四半期決算の63億円の純損失と比べると大幅な改善となりました。
流通業セグメントが黒字転換
セグメント別にみてみると、前期までは赤字だった流通セグメントが黒字に転換しました。
京阪グループにおいての流通セグメントには「京阪百貨店」や「京阪ザ・ストア」などが所属しています。因みにホテルなどはレジャー・サービスセグメントに分類されています。
鉄道などの運輸業はやはり厳しい模様で、それぞれ約70億円の赤字となっています。
しかし、それぞれ四半期別でみると各事業の赤字幅は改善傾向にあり、特に第3四半期単独の運輸業の赤字幅は2億円までに減少しています。
2度目の緊急事態宣言、GoTo停止でどうなるのか
1月からの各施設利用者数推移を見る限り、1度目の緊急事態宣によって4月5月の利用者数は底をついたもののそれ以降は上昇を続け、図のようにホテル京阪にいたっては11月には稼働率56.8%を記録しました。
が、GoToトラベル停止によって再び稼働率の急落が予想されています。(2021年1月の業績は第3四半期には反映されません)
鉄道利用者数の方も緊急事態宣言発出により1月の利用者数は落ち込むことが想定されており、2020年度の決算は赤字での着地となってしまうのでしょうか。