阪急電鉄、阪神電気鉄道を中心とした企業集団、阪急阪神ホールディングスの期末決算が発表されました。
営業収益7400億まで回復!
営業収益については7400億円とコロナ前とほぼ同水準にまで回復しました!流石阪急阪神グループといったところでしょうか。
営業利益についても昨年より大幅改善して392億円の利益、最終的な利益は214億円と堅実な黒字を確保しました!
なおコロナ前の純利益は600億円程度なので約3分の1程度となっています。
ホテル事業で大幅な赤字
セグメント別に見てみると、コロナの影響を比較的受けやすい旅行事業とホテル事業において赤字となっています。
共に昨年と比較すると増収、改善傾向がみられるものの依然として利益を計上できる気配はありません。
ホテル事業を不動産事業へ編入 6コア体制へ
そのホテル事業ですが、今年度より不動産事業へ編入されることが発表されました。
現在、阪急阪神ホールディングズでは都市交通事業、不動産事業、エンタテインメント事業、情報通信事業、旅行事業、国際輸送事業、ホテル事業の7コア事業(サービス)を展開しており、6社の中核会社を筆頭に事業活動をしています。
しかし2022年4月以降からは、ホテル事業を不動産事業に編入、つまり不動産事業内に中核会社であった阪急阪神ホテルズを位置付ける(つまり阪急阪神の不動産事業というサービスでは賃貸事業の他にホテルもやっている、ということ)という事業変更が行われました。
ホテル事業部内での体制改革の他、梅田の新阪急ホテルや千里阪急ホテルの営業終了、再開発を発表という新たな街づくり計画の一環として、ホテル事業を街づくり事業の中核的存在である不動産事業に編入し連携を高める、のが狙いなんだそう。
都市交通事業での投資予想は前年比79億円増加の382億円
都市交通事業における2022年度の設備投資予想額は382億円と発表されました。
内訳は延伸事業に係るものの他、鉄道車両の新造、改造及び駅設備の更新となっています。