めでたくプライム市場を選択することが決定した近鉄グループホールディングスの第2四半期決算が発表されました。
純利益を計上したのに営業赤字???
第2四半期では売上高は昨年度とほぼ同じ状況なものの、120億円の純利益を計上しました。
しかし、営業利益は190億円の損失、経常利益では73億円の赤字となっていおり本業で稼げてない状況は変わっていません。
負ののれんを計上していた!
経常利益の時点で赤字で純利益が黒字ということは特別利益が多額計上されているということ。
その特別利益ですが、なんと第1四半期で負ののれんと有価証券の売却益を130億円程度計上していたみたいです。なお特別利益は合計で192億円計上しています。
ここで詳しい解説が行いませんが、負ののれんとは企業を買収するときに発生するもので、一般的には買収される企業の純資産額より大きい金額で買収するので差額「のれん」が発生するのですが、逆に小さい金額で買収した場合に「負ののれん発生益」が発生します。
セグメント別
セグメント別に見てみると、やはり不動産とその他事業が今の近鉄グループを支えている状況で、最も規模が大きい運輸業は現時点で54億円の損失を計上しています。
但し、計上額だけでみると、最も赤字を計上しているのはホテル・レジャー事業のようですね。
今年度中には黒字化を目指したい…
そんな近鉄グループですが、今年度の決算は30億円の営業利益を目指しておりますが、ホテル・レジャーに関しては多額の赤字を見込んでいるみたいですね。