在阪私鉄では安定的に黒字を築いている南海電鉄の第3四半期決算が発表されました。
黒字無双
会社規模として在阪私鉄では小さいものの営業収益、純利益については今年の京阪ホールディングスに匹敵するほどの1,483億円、純利益も51億円と順調な推移を見せています。
運輸事業が回復していない?
セグメント別にみると、運輸事業以外はすべて黒字計上となっており、南海の経営の堅実さが伺えます。
一方で運輸事業は51億円の営業赤字となっており、これについては他の企業でも見られ各社回復傾向にありますが南海は第2四半期からさらに1億円悪化する結果となりました。
昨年とほぼ変わらない旅客収入
その運輸業、南海の旅客推移ですが、全線においては定期外旅客が僅かながらに回復したように見えますが定期旅客については見事に同額となっています。
決算資料によると、定期旅客については2019年同月比マイナス15%程度で推移を続けているみたいで2021年12月にやっとマイナス8%となった模様です。なお定期外旅客についてはジェットコースターの如く増減を繰り返していましたが10月以降マイナス30%程度で安定してきている模様です。