阪急阪神ホールディングスの第一四半期(4〜7月)の決算が発表されました。
連結は189億円の赤字
やはりコロナウイルスの影響で収益は約760億円減収の1,112億円、利益はマイナス189億円の赤字決算となりました。
セグメント別に見てみる
都市交通、不動産、エンタメ、旅行、ホテル事業とグループでも大規模な利益を上げ続けていた事業セグメントが軒並み減収、赤字状態となっています。
やはり理由はコロナウイルスによる渡航中止や自粛などによる利用者減。加えて都市交通事業では駅販売事業などを外部化した影響も含まれています。どうしてもB to C(一般消費者向けのサービスを提供する企業)が多いゆえにコロナで大打撃を与えた形となっています。
阪急電鉄と阪神電鉄の収入、輸送人員は…
阪急阪神HDの決算短信では、阪急電車と阪神電車の収入、輸送人員が発表されているので集計しました。
阪急阪神ともに定期収入は20億、5億円程度の減収ですが、客単価が比較的高い定期外旅客の利用がひどく落ち込んだ影響でそれぞれ合計阪急は111億円、阪神は39億円の減収となっています。
阪急に限らず、鉄道会社各社が今の時期に色々な乗車企画を打ち出しているのはそいうった理由かもしれませんね。
B to C、固定資産比率が比較的高い鉄道事業などを抱える阪急阪神ホールディングスにとって、コロナウイルスは大きな影響を与えていると言えますね。インバウンドを中心とした人の往来が殆ど無いこの状況が続けば、財務状況悪化に陥る可能性もあるかもしれません。