8月5日、1970年開催の大阪万博で大活躍した5000系に乗り込んで、当時の”エキスポ直通”と同じ経路で京都線を辿るツアーが開催されました。
幸運なことに抽選に当たったので一部だけで申し訳ありませんがイベントの状況をお伝えしたいと思います….!
経路がミステリー
冒頭にも書いた通り今回のイベントは万博輸送で大活躍した5000系で千里線の万国博西口まで行く+桂車庫で撮影会がこのイベントのメインなのですが、
イベント名に”ミステリー”と書いている通り、実は北千里以降の行程は参加者にも伏せられた状態でイベントが始まりました。(要するに北千里から桂に直行するわけじゃない)

鋭い方なら休憩時間の時分で何となく察する事できると思いますが。
因みにイベント実施前から昼食については今回については無いことが明言されていましたので、車内で各々軽食を取ってました(故のトイレタイム(休憩時間)の多さなんですかね)
5010編成に乗り込んで出発!
今は今津北線で活躍している5000系のうち、唯一車番が中央にある5010編成が今回の主役になります。
集合時刻になって、受付が完了すると5010Fが待っている今津線ホームに向かいます。

5010Fは5000系の中で最初に大規模更新を受けた車両で、前面の車番が中央にあるのが特徴的。
車齢は昭和43年生まれ、今年で57年目だそうです。※よく老兵といわれた2313,2315より長い)
車体更新を挟んでるので到底60年近い車とは思えませんが、登場時は前面は初代2000系と同じく前面に運行標識版を引っさげてバリバリ神戸線を走ってた非冷房車両です。アルナのアンチエイジング技術恐ろしや
電車は西宮北口を出発して千里線を目指します。
車内は万博輸送にまつわる懐かしの写真を展示
車内についてですが、通常の車内広告をすべて取り外して、イベント専用にエキスポ輸送にまつわる写真が掲載されていました!


展示されていた写真のなかで、撮影者が”大橋太郎”と明記されていた写真がちらほらあったと思います。大橋太郎さんは以前軽く触れた通り阪急の社長を歴任された方です。生粋の鉄道ファンだったみたいで、生前撮影された貴重な写真が写真集などによく掲載されていますね。
淡路管区駅員の方による駅名標演出!
5010Fは十三9号線に入り、千里線を目指します。
5000系が千里線を走行するのはもしかして万博輸送以来でしょうか?
道中は当時のアナウンスを模した案内放送がありました。
また、停車駅も淡路の次は吹田、関大前、南千里のみに停車して、それ以外は通過。
そして次はついに万国博西口駅。次第に減速しいき、何事かとおもえば…

沿線(まじの線路際)で万国博西口駅の駅名標を掲げられていました!
振っている社旗も万博時代の社章で芸が細かい!笑
淡路管区営業スタッフ/駅長がこのイベントのために駆けつけてくれたみたいです。
以前、別のイベントで同じ場所に駅名標(ポール)が復刻したことがありましたが、残念ながら撤去されてしまいました。
北千里に到着。ここから….
淡路管区の皆さんのお見送りを受けたのち、北千里駅に到着。
入れ替えを行って、次は淡路駅を目指します。

5000系から眺める千里ニュータウン。
万博輸送時の千里線沿線は新築の千里ニュータウンの団地が立ち並んでいたと思われます。
現在は団地の老朽化、そして少子高齢化が叫ばれていますが、一部区画では根気よく建て替えが始まっています。
電車は淡路4号線で折り返し、正雀2号線へ。
正雀駅では優等列車退避のついでにトイレタイムが設けられていました。
退避時間が少し長めの為、最後尾車両でプチ撮影会が開かれました。

退避が終わると5010Fは京都線を全速力で上り続けます。
そして桂駅、なのですが、、、、
通過しました。
あとごめんなさい、写真撮るの忘れました。
お詫びに桂川を渡ってる写真をのっけておきます↓

5010Fはそのまま京都地下線へ、、、。
河原町駅入線!
最終的には河原町2号線に入線しました。

河原町2号線は時間の都合上、1分で折り返しになってしまいましたが、
5000系史上初の京都地下線入線になると思います。
なおアナウンスによると、京都地下線には京都線以外の車両では6000、7000、8000系と大阪メトロの66系の入線実績があるみたいですね。(おそらく非営業列車も含む)
66系の入線云々は色々聞きますが写真が残ってない(出回らない)故に半ば都市伝説化してる状態なんですよねぇ…因みに大阪方については淡路USTまでは入線実績ありますがそれ以上は私も未確認事項です。(こちらもあるとかないとか)
5010Fは烏丸をそこそこのスピードで通過して(これもだいぶレア)、桂駅へ。大阪方で折り返してC号線へ。
次は嵐山線に入線して嵐山駅へ。
こちらも初入線になります。
嵐山駅で撮影イベント開催

やば….。(笑)
凄すぎてコメントが思い浮かばないので次いきます、、
そして嵐山線では撮影会を実施。
特製ヘッドマークが掲出されました。2800系に掲げられていたHMのオマージュだそうです。

撮影会は号車ごとに時間が設けれれているので、時間までは自由に散策可能でした。

凄いね…。私含めて語彙力を失ってる方をちらほら見かけました。
嵐山線にシングルアームパンタ搭載車が来るのって何気に初めてなんですかね….?と思いきや8315Fが6連時代に入線したことがあるみたいです。
本当の終着、桂で撮影会
嵐山駅で撮影会を終えた後、本当の終着駅である桂駅に入線、併設の桂車庫で撮影会が始まりました。
今回のお供は共に万博輸送を担った3300系3329編成。組み合わせが最高。
車番的に5300系の姉妹形式と思われがちですが、登場年代、機能的には3300系が姉妹形式となります。
一幕3,4分程度とテンポよく撮影会が始まりました。

人数が少ないというのが前提条件ですが、個人的には3,4分ピッチは賛成派です(そんなに同じアングルの写真を撮らないので….)
優等種別の組み合わせ。

神戸本線を撤退してからは久しぶりの優等種別掲出になりますね。

最後はEXPO準急、EXPO直通のヘッドマークで!
いいですね~~!!
今回の撮影会のトリとしては最高の演出です。
撮影会はこれにて終了。最後にお土産をいただきました。
お土産は70年万博の展示チラシとスタフ、行程表。

今回の貸切列車ですが、十三→北千里の運番はR70、
淡路→河原町の運番はR5010
になってますね。。。
因みに5011は現在の5531号車(5010Fの大方5両目で登場時はペア編成)、
5563も一時期5010Fに組み込まれていた珍しい車両、
5030号車が奇しくも廃車になった5000Fに組み込まれていた、元先頭車になります。
スタフの方はちゃんと万国博西口駅が停車扱いになってる。
ここまで来ると凄い通り越して何か恐怖(誉め言葉)を感じますが担当者の5000系愛を随所から感じ取れる企画ですね。
最後になりますが、素敵な企画を開催していただき、有難うございました!